ホホエマシイ旅人

ケロイドの秘密

右の足首から甲にかけて。
ケロイドの傷がある。
「大きくなったら、消えるからね」
ってたしか、周りの大人は口を揃えていたけれど、20年経って、その傷が消えた事は一度もなかったし、縮んだ事もなかったし、むしろ成長とともに膨張している気さえする。

うちの父はこの傷を今も昔も「海で転んだ傷」と思っている。
でも実際は、「車に轢かれた傷」だったりする。

小学二年生の夏休み。母方の田舎に帰っていた時の出来事。
従兄弟の兄ちゃんと花火を買いに行く途中、信号のないところを渡った私達は、乗用車に巻き込まれてしまった。
正確に言うと、自動車に接触したのは私だけ。私の右足にはくっきりと黒いタイヤの跡。
そしてその摩擦に耐えられなかった皮膚がはがれて赤い血が流れていた。
従兄弟の兄ちゃんは放心状態でしゃがみ込んでいて、私は知らないおじさんにだっこされて、駆けつけた母親と救急車に乗って、病院へ。
今でも時々、ふと思い出す走り寄って来る母の姿は、スローモーションで、音がしない。なんか声を上げていたような。でも音は覚えてない。
病院から戻ると、その間、大人達はいろいろ話し合っていたようで、
今日の事故は「転んだ事にしなさい」と。
これはなぜか...。

この夏の半年前。私は一ヶ月入院していた。母と母の勤め先の人とボウリングに行った帰りに交通事故で。鎖骨複雑骨折。父方の祖母はすぐに岩手から千葉まですっ飛んできた(まぁ、この時点で母の立場はないのだけれど)。鎖骨が治ったのも束の間、またまた交通事故である。またまた大混乱になる事、間違いなし。
で、「転んだ事にしなさい」ということになった。

父は酔うと「お前は海で転ぶくらいだから、バカだよなー」と言うけれど、
私は心の中で「どんな海で転んだら、こんな傷になるんじゃー! 」と叫んでいたり。

この嘘は墓場まで。いやここで告白してしまった。
どうか父方の親戚の目に触れぬよう...。
というか、「転んだ」ことに疑問を持たない父よ、傷の大きさ、分かってる?!
まぁ、いいや。もう、時効でしょ。
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by akaring-sun | 2005-09-29 23:21 | 何となく

職業・写真を撮る人。  余った時間日本にいない人。
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