ホホエマシイ旅人

オリンピックと政治

オリンピックもそろそろ閉幕ですね。

何事もなく選手の輝かしい姿を記憶に残して平和に終わることを祈ります。

近代オリンピックには悲しい歴史があります。
政治がオリンピックを国力誇示の場としたことから、たくさんの血が流れました。

戦前のベルリン大会は、ナチス政権下の軍事色の強いプロパガンダ大会であったし、ミュンヘン大会では、連鎖するテロ、パレスチナとイスラエルの報復攻撃で、イスラエルの選手、コーチが選手村内に侵入したテロリストに射殺されるという、オリンピック史上最大の悲劇「ミュンヘンオリンピック事件」、東西冷戦中のモスクワオリンピックは、アメリカのカーター大統領の呼びかけで、ソビエトのアフガニスタン侵攻に対する西側の参加ボイコット、(ロサンゼルス大会では東側がボイコット)、記憶に新しい所ではアトランタ大会のオリンピック公園での爆弾事件。

IOCはこの歴史を通して、政治の関与を払拭するために大変な努力をして来た。
クーベルタン男爵が目指した真の「平和の祭典」の実現のために。
とくに、ロサンゼルスオリンピック以降は、国の援助ではなく、スポンサーを募り、開催資金を確保して、政治的な圧力をオリンピックというスポーツマンシップの戦いの場から無くすために動いて行った。これが、現在にいたる「商業オリンピック」の所以。



この間の男子サッカーの試合後のスローガン事件について。
政治側からのアプローチではなく、なんと、選手側からのアプローチ。

隣の国をどうこう言うつもりはない。大好きな国だし、友達もたくさんいます。
こんな所にナショナリズムを持ち込むつもりはない。
(これこそ政治とオリンピックを結びつける安易な糸口)


言えることは、

世界を一つに。これだけの大会を維持し存続して来た、オリンピックに関わった全ての努力に対する侮辱の行為である。

サッカーにはワールドカップがあるから、オリンピックが最高の場ではないかもしれない。
U23でまだ未熟でどんなに大切にされている場所か知らなかったのかもしれない。
認識の甘さが原因だとしたら、それを教えなかったコーチや協会の問題である。


ロンドンオリンピック会長のセバスチャン・コー氏。
彼はモスクワ、ロサンゼルスで両大会に参加し、両大会で金メダルをとっている伝説の陸上選手。イギリスの英雄。
特筆すべきことは、イギリスのサッチャー首相は国としてモスクワオリンピックのボイコットを下したのにも関わらず、英国オリンピック協会(BOA)は屈せず参加を決意。国の圧力を受けながらも、セバスチャン・コーら少数の選手達は自費でモスクワ大会に参加し、開会式ではBOA会長がユニオンジャックではなく五輪旗を振って一人で入場行進したという。
そんなエピソードを持つセバスチャン・コー会長なので、政治とオリンピックの問題には厳しい目を持っている。


弟子入り後、お相撲さんが相撲教習所で歴史と意義を学ぶように、オリンピックという場に関わるのなら、歴史を知っておくべきです。知らなければ行けないことです。


参加した全てのアスリート、コーチ。
大会運営の全てのスタッフ、ボランティア。

ロンドンオリンピックに捧げた全ての清いスポーツマンシップに感謝と敬意を。
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by akaring-sun | 2012-08-13 01:28 | 何となく

職業・写真を撮る人。  余った時間日本にいない人。
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