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ホホエマシイ旅人

ポルトガルンルン その1

ちょっくら旅に出ておりました。

どこに行こうかと、格安チケットを探していましたら、

パリ往復、燃油込み、75600円。

なんてこと!
欧州寒波で死人が出たニュースをやってましたけど、この魅力的なプライス! 
ええ、行きますよ。行くしか無いじゃな〜い。円高ですし。
13万くらいか? と見積もっていた私。少々、差額がありますWOW!
これは、パリ以外にもどこかに行けるんじゃないの?
欧州周遊、張り切ってプランニング。
それも、今回は一人旅ではなく、お友達のおまつさんと一緒。
こりゃ、いつもの独り言の旅から解放されそう!
あ〜、テンション上がる。

さ〜て、一カ国目は10年ぶりのポルトガル

ミゲル君の国です。
南欧ということだけあって、日中16℃のぽかぽか陽気。
赤いレンガの屋根が旅人を穏やかにお迎えしてくれます。

お宿は、リスボンの若手クリエイター集団がリノベーションした
「 The Independente Hostel & Suites」

偶然にも、ミゲル君が「らららら〜消臭力〜」と歌っていた公園の目の前にありました。レスタウラドレス広場も、ロッシオ広場にも、アクセス抜群、グロリア線のケーブルカーを上がった先にあります。

Hostel & Suitesという名前通り、ドミトリーと個室が選べます。
もちろん、いろんな出会いがあるドミトリーを選択。
3段ベッドの女子9人部屋です。シーズンOFF価格で、朝食込みで10€!
何をどうしてこの価格が成立つのか...。こちらが心配してしまうほど。

ブラジルからやって来た笑顔がステキなお姉さん。たぶん、私と近い年齢。少々、長めの一人旅中。お姉さんのベッド脇のACには、鉄の物体が刺さっている。

アイロン。

アイロン持参って。
「詰め込むから皺になるでしょ」だって。確かに。

「イタリアのかかと」の地方からやって来た女子2人組。
日本からやって来た私達に、開口一番、
「原発の事故は大丈夫? 近くに住んでいるの?」
と優しい目線。その心遣いと関心が嬉しいです。世界は優しい。
スーツケースに入らないと、膨れ上がる寝袋と衣服を詰め込むのに苦労しているイタリアーノギャルに、日本が誇るキングオブ収納・圧縮袋を進呈。

イタリアーノと入れ替わりでやって来た韓国人学生2人組。1人はバルセロナに留学中。
初めは、洗面所で「ハロ〜」と挨拶するくらいだったけれど、私もおまつさんも、K-popで耳が慣れて、彼女達の会話が聞き取れちゃうんですね、なんとなく。で、話しかけてみる。

「IU好き? 先月、東京でショーケースに行ったよ」 (なぜか韓国語っぽいEnglish)

オットケーーーー!!!

そこからはジェットコースター級のお近づき。
Ipod touchでIUの「Rain Drop」かけたら、「もっとボリュームあげて〜」とご機嫌大合唱。ブアガルさんの「Abracadabra」かけたら、即、イントロのババババッバで踊り出す。
キャ〜オ! めっちゃ、楽しい。チェゴだ。チェゴ!
「学生ですか?」
まさかのクエスチョン。ププププ。私とおまつさん、腹を抱えて笑う。
「えーーーーっ、私、チェ・ジウと同い年だよ」

オットケーーーー!!! 
シンチャ、童顔!!!


いやいや、世界がヒックリがえるほど驚かれても...。
この2人が本当にしっかりしていてですね、なんでバルセロナに留学してるのって聞いたら、
「将来、南アメリカでカスタマーサービスの仕事がしたいから、スペイン語習得のため」と。
20代前半で確固たる目標に向かって勉学に励む姿勢。素晴らしい。極東の国の民が、裏側の大陸にチャンスを求めるって。やっぱり、マーケットが狭い韓国独自の発想と自覚がなせることなのかしら。とにかく、見ている方向が未来で、ワールドワイドで、話していてちっとも若い子という感じがしない。偉い。

ステキな旅人が集まったこのお宿。
Wifiが飛んでいる廊下には、メンズもチラホラ。
「ハロ〜。夜はちょっと冷えるね。こっちの方がストーブあるから温かいよ」
なんて、ジェントルマン挨拶をしながら、いろいろ旅の情報を交換。

「そういえば、日本大変だったね。家族は大丈夫だった? 」とスペインからの青年。
「あ〜、おばあちゃんが津波でなくなったけど。もう、それは運命だとおもう。自然のパワーには勝てないよ」と、わりと、なんでもなかったように話す私。

すると、彼、「アイム、ソリー」って、温かい手で背中をさするわけ。
この優しさに、はぁ。キュ〜ン。ですよ。
変な意味じゃないですよ。日本で「この度は大変でしたね」と、言葉をかけられることがあっても、なかなか、触れて慰めることなんてないじゃないですか。
ああ、きっと被災地でまだまだ厳しい生活を強いられてる方々は、もちろん、「がんばって」という言葉も励まされるけれど、こうやって、寄り添ってくれるコミュニケーションが一番心が和らぐんじゃないかなぁ。と感じた次第なり。

復興の足取りは、ルールにそうことばかり。もっと心に寄り添うことを大事にせねば。

そんなステキな優しさに触れて、さて、シャワーへ。
ドッヒャーーーーン。
お湯が出ないぜ。
3つあるブースのうち、1つだけぬるま湯が出る状態。
あとで聞いたら、タンクにお湯をためるから、混雑の時期はどうしても水になってしまうとのこと。電気屋に修理頼んでるから、次ぎに来る時には大丈夫だよ。申し訳なかったね。と、お宿の兄さん。

それで、諦めないのが、旅人の知恵。
廊下に置いてあったティファールのポット。
普段は、紅茶やコーヒーのためにお湯を沸かすものですが。

はい、正解!
シャンプーは水で耐え、リンスのすすぎはポットのお湯で。
シャワーブースにしゃがんで、おまつさんにお湯で流してもらう私。
やってくる女子トラベラー、「ナイスアイディア!」とニッコリ。
韓国チームの洗顔もお手伝い。
美肌の国の洗顔は、すすぎ回数が多いことが判明。
「オンニ、ありがとうごじゃいます」だって。カワエエ。

こんなトラブルも楽しんでこそ。

旅はたのしい。



ポルトガルンルン その1_b0026633_18113183.jpg




by akaring-sun | 2012-02-25 18:11 | voyage

職業・写真を撮る人。  余った時間日本にいない人。
by akaring-sun
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